グランアヴェニューの水害を考える情報  

ここ数年は台風の豪雨やゲリラ豪雨が多発、GAでも想定外ではすみません

  まず、水害には「外水はん濫」「内水はん濫」の2種類があります
 
   外水氾濫とは河川が大量の降雨により氾濫することです。
  西除川や大和川の氾濫です
 
 
 
    西除川洪水ハザードマップ をご覧ください
    大和川洪水ハザードマップH28.5をご覧ください 
 
     
    内水氾濫とは 降った雨がスムーズに河川へ排水しきれずに、下水道や水路などから
   あふれる氾濫です。
 
 
 
  内水氾濫ハザードマップ(H26.3堺市上下水道局)をご覧ください
 
◎内水氾濫の危険性から考えましょう    
 

 下水道の基本設計は50mm/時間です
   
1時間に50mmの雨が降った時に道路の水等が下水に排水できるという設計です。
   堺市では、平成20年9月5日に堺市観測史上最大の集中豪雨(時間雨量93.5mm)
   が発生しました。

 
      堺市内水ハザードマップでは、間に50mmの雨が堺市全域に降った場合を
   想定しています。
   最近では1時間に100mmの雨も降るようになりました。
 
  そのためにも出来る限りの対策をとる必要があります。
 
◎グランアヴェニューでは大和川・西除川の氾濫が一番気になるところです    
    S57年8月1日から2日間かけての「台風10号」による大雨の続き、2日夜から3日のかけての「台風9号崩れの低気圧」が急襲、その追い打ち豪雨により大きな打撃を受けました。
 1日と3日朝には、戦後初と2番目になる「大和川洪水警報」が相次いで発令されました。
一般道路の「吾彦大橋」「遠里小野橋」「国豊橋」なども通行止めとなり、大和川を挟んだ北と南の地区が分断され、ほとんど行き来が出来なくなりました。 
 
右の写真は昭和57年の洪水写真

西除川と大和川が一緒になってし まったような洪水。冠水した道路と 西除川の向こうに、今は無い新日鐡花田社宅が見える。

(現在は我がグランアヴェニュです)


    堺市常磐町2丁目付近

   この洪水により西除川を大和川に排水する放水路の工事が施工されました。
  従って、現在は昭和57年当時の洪水の可能性は少なくなっています。


 
 大和川と西除川について知りましょう  
   大和川と西除川の流域を知っていますか    
 

大和川の流域は右図の地区です。 
この地区に大雨が降ると大和川は増水することになります。
 大和川は、笠置山地を源にし、佐保川、曽我川、竜田川等の奈良盆地の水を集め、奈良県と大阪府の境にある亀の瀬の渓谷部を経て、大阪平野に入り、石川、西除川等を合わせ、大阪湾に注いでいます。 奈良県、大阪府にまたがる1,070km2に及ぶ流域は、近畿地方における社会・経済・文化の中枢を担う地域です


西除川の流域は
 もちろん西除川も大和川に注ぎ込みます。
 西除川はその源を和泉山地に発し、狭山池ダムを経て大和川に流入する一級河川で、指定延長が狭山池ダム上流で10.5km、狭山池ダムから大和川までが12.8kmとなっています。
流域面積は52.8km2です。

従って、この地区に集中豪雨の場合は大和川や西除川の水位に注意しましょう。
大和川の付け替え工事
 はるかな昔から大和川は洪水を繰り返し、とても長い時間をかけて大阪平野がつくられてきました。
付け替え以前の大和川は、右図のように大阪平野に入ると何本もの川に分かれて北へ向かって流れていきました。2つの大きな池(浅くて部分的には湿地帯)をつくって、大阪城の北で再び1本になり、北から来る淀川(現大川)と合流して大阪湾へと流れて行きました。この分流してから再び合流するまでの流路でたびたび洪水が起こり、この河内平野一帯では水との戦いの長い歴史がくり広げられてきたのです。
 石川との合流点から西の大和川は造られた川です。1704(宝永元)年の2月に工事が始まり、10月には完成しています。大変なスピードで工事が終わったわけです。工事の規模を考えると、現代に工事を行ったとしても、これは驚異的なスピードです。
工事の多くは、地面を掘って川を造るのではなく、土を積み上げて固め堤防を築いていくというものでした。 
   縄文時代の古代河内湾の推定図
 
 
グランアヴェニューの台風襲来による被害    
   
  平成30年9月 台風21号は風速50mの大型台風 グランアヴェニューも大きな被害が発生
 
   グランアヴェニューでも50m近い強風が吹いたと思われる。隔壁は相当数破損。
フェンスが歪んだ。屋根の一部でステンレス点検口が折れ曲がったり、カーブミラーはミラーごと飛んだものもあった。
入口のガラスドアは何かが当たったのかコナゴナに割れた。
 何より庭園内の高木や中木が数多く根元から倒れた。竹林の竹も大半が倒れた。
今回の被害は強風による被害だけだった。
 
 平成30年 台風21号のグランアヴェニューの被害状況
       平成30年台風12号が東から西に迷走し大阪直撃
       西日本豪雨で11府県に大雨特別警報が発表される
   
  平成29年年度末に管理組合にて電気室・MDF室等の止水対策を実施
        電気室はGAにとっては生命線。電気室に浸水すると電気が停止。エレベータはもちろん、機械式駐車場、排水ポンプも作動しなくなります。
対策としてドアの内側にブロックを積み止水対策としました。
大きな機器の入れ替え時には ブロックを破壊して作業をするため、鉄筋は入れていません。
 
 水害を経験して 電気室等の止水対策写真 
  平成29年超大型台風21号が襲来 GAでも初めて大きな被害が発生しました
    これまでは台風が来てもほとんど被害は発生しませんでしたが、ついに私たちの住むグランアヴェニューで10月22日大きな被害が発生しました。
「堺は安全」という神話?は過去の話になったのではないでしょうか。これからはいつ何が起こっても不思議ではないと考えて、今回の被害状況を確認して頂きたい。

 平成26年にマンション保険の水害特約を付保したおかげで保険処理が出来ました。
   
平成29年 台風21号のグランアヴェニューの水害被害状況
  平成29年7月九州北部豪雨 
    7月5日から6日にかけて福岡県と大分県にかけて集中豪雨が発生しました。
最多雨量 朝倉市で586mm。同じく朝倉市で時間雨量129mm。死者40人の大災害になりました。被災地には大量の流木が見られました。
  平成27年9月 関東・東北豪雨
    9月9日から11日にかけて発生
  平成26年の台風11号 
    H26年8月9日頃台風11号が時速10㎞のノロノロ台風で高知・徳島県で大きな被害発生しました。
時間雨量100mmを超える集中豪雨が高知県・山口県等で発生し、台風が 前線を刺激し堺市南区で大雨洪水警報が発令されました。大和川・西除川で増水 奈良県王寺近辺で警戒水位に達した
この時は台風が前線を刺激して豪雨となりましたが、のろのろ台風で襲来までの間に時間がありその間の晴間が長時間あり大和川の増水は一旦止まった。その後南大阪を直撃するも、台風本体の雨は少なくてそのまま収まった。
  H26年9月10日深夜突然の集中豪雨
     池田市で時間雨量115mm・伊丹市で105mmを観測しました
大阪湾からの湿った空気が淀川沿いに上り集中豪雨をもたらす「淀川チャネル」と言われています。
その後、同前線の活動で東北・北海道でも大飛な被害発生しました。
  H26年8月20日広島地区で前線の集中豪雨で土砂災害発生
     H26年8月20日広島地区で前線による集中豪雨 土石流被害多発 死者74人の大災害となりました。
災害の復旧に1ヶ月以上かかる
  H26年8月17日前線の集中豪雨
    H26年8月17日 前線の集中豪雨で丹波市・京都北部・岐阜県で豪雨の被害発生しました
  平成25年の台風18号の豪雨増水で堺市では30年ぶりに避難勧告が発令
    H25年9月18日台風18号の大和川の増水(防災ニュースで掲示)の状況を確認ください。
大和川が危険水位に達し 堺市北区で30年ぶりに避難勧告発令されました。
あと3~5mくらい増水すれば洪水の危険性がありました。決して他人事とは言えない状況です。
   
     
  大雨時のグランアヴェニュー1号棟駐車場でのマンホールの吹き出し
     
     
  地下駐車場の恐怖
   
金沢市のマンション駐車場水没事故の約10分間の映像 
     (金沢浅野川水害 地下駐車場水没の恐怖)

平成20年の金沢市浅野川洪水で、地下駐車場が天井まで水没するまでをとらえたカメラ映像。住民らは県の堤防閉鎖遅れと、市の水門管理の不備が原因として提訴。濁流とともに次々と流れ込むゴミ。ぎりぎりで脱出する車。あと数分遅ければ命の危険も。衝撃の映像。